Ubuntu 12.04 LTS における LAMP 環境の構築手順

Linux、Apache、MySQL、PHP によって作られた WWW サーバ環境は、それぞれの頭文字をとって LAMP と呼ばれます。

Ubuntu 12.04 LTS においては、lamp-server パッケージをインストールすれば、LAMP 環境を手早く構築できます。lamp-server パッケージは、tasksel コマンドでインストールできます。そこでまず、tasksel コマンドをインストールします。

$ sudo apt-get install tasksel

tasksel コマンドを実行します。

$ sudo tasksel install lamp-server

LAMP server パッケージのインストールの途中で、MySQL の root ユーザーのパスワードを設定するよう促されますので、設定します (ちなみに、MySQL の root ユーザーは、システムの root とは全く別のものです)。

パケットフィルタリングの設定

Ubuntu 標準の Netfilter 設定ツールである ufw(Uncomplicated FireWall) を使用します。

$ sudo ufw default deny 
$ sudo ufw enable
$ sudo ufw allow http

※ 以前に ufw で行った設定がある場合、その設定の後に新しい設定が追加されます。

設定を確認します。

$ sudo ufw status
状態: アクティブ

To                         Action      From
--                         ------      ----
80                         ALLOW       Anywhere
80                         ALLOW       Anywhere (v6)

設定を再読込します。

$ sudo ufw reload

他のパソコンからブラウザで「http://(サーバのIPアドレス)/」にアクセスします。「It Works!」というページが表示されれば成功です。

なお、Apache のドキュメントルート (ウェブコンテンツを配置する場所) は、デフォルトでは /var/www/ になっています。

設定ファイルの編集

Ubuntu 12.04 LTS においては、Apache の設定ファイル (RedHat 系 Linux における httpd.conf に相当するファイル) は、/etc/apache2/ 以下に目的別に格納されています。メインの設定ファイルは /etc/apache2/apache2.conf です。そして、apache2.conf は、/etc/apache2/ 以下にある他のファイルをインクルードしています。必要に応じて、それぞれのファイルを編集します。