Ubuntu 12.04 LTS における LAMP 環境の構築手順
2012年5月16日 02:09 | カテゴリー:メイン記事
Linux、Apache、MySQL、PHP によって作られた WWW サーバ環境は、それぞれの頭文字をとって LAMP と呼ばれます。
Ubuntu 12.04 LTS においては、lamp-server パッケージをインストールすれば、LAMP 環境を手早く構築できます。lamp-server パッケージは、tasksel コマンドでインストールできます。そこでまず、tasksel コマンドをインストールします。
$ sudo apt-get install tasksel
tasksel コマンドを実行します。
$ sudo tasksel install lamp-server
LAMP server パッケージのインストールの途中で、MySQL の root ユーザーのパスワードを設定するよう促されますので、設定します (ちなみに、MySQL の root ユーザーは、システムの root とは全く別のものです)。
パケットフィルタリングの設定
Ubuntu 標準の Netfilter 設定ツールである ufw(Uncomplicated FireWall) を使用します。
$ sudo ufw default deny $ sudo ufw enable $ sudo ufw allow http
※ 以前に ufw で行った設定がある場合、その設定の後に新しい設定が追加されます。
設定を確認します。
$ sudo ufw status 状態: アクティブ To Action From -- ------ ---- 80 ALLOW Anywhere 80 ALLOW Anywhere (v6)
設定を再読込します。
$ sudo ufw reload
他のパソコンからブラウザで「http://(サーバのIPアドレス)/」にアクセスします。「It Works!」というページが表示されれば成功です。
なお、Apache のドキュメントルート (ウェブコンテンツを配置する場所) は、デフォルトでは /var/www/ になっています。
設定ファイルの編集
Ubuntu 12.04 LTS においては、Apache の設定ファイル (RedHat 系 Linux における httpd.conf に相当するファイル) は、/etc/apache2/ 以下に目的別に格納されています。メインの設定ファイルは /etc/apache2/apache2.conf です。そして、apache2.conf は、/etc/apache2/ 以下にある他のファイルをインクルードしています。必要に応じて、それぞれのファイルを編集します。